流行色を決めるのは誰?

メイクでもヘアカラーでもファッションでも、好きな色をまとうのが一番とはいいつつも、トレンドは気になりますよね。では、その「トレンドカラー」とは一体だれがいつ決めているのでしょうか。流行している色を調査して決めるものなのか、それとも流行させたい色を決めてマーケティングに活かすものなのか。
今回はこの「流行色」の謎を解き明かしてみましょう。

トレンドカラーは2年前に決まる

色の流行は自然に発生するわけではありません。実は当該シーズンのおよそ2年前に国を代表するような色のスペシャリストで構成される国際流行色委員会(International Commission for Color 通称インターカラー)という国際組織によって大まかな傾向が決められます。直接的にいくつかの色が選ばれるというよりも、2年先の世界の情勢や空気感を予想して人々の気分や思いを表現できるような色のコンセプトについて話し合うイメージですね。
インターカラー開催の約半年後、その結果をもとに日本国内の組織である日本流行色協会(JAFCA)が国内市場向けにより具体的な色を決めます。アパレル素材の展示会が行われるのと同じタイミングで流行色が提案され、アパレルメーカーやデザイナーによってより身近なファッションへと落とし込まれて実シーズンを迎えるという流れです。
トレンドカラーは流行している色を調査して決めているのでもなく、流行させたい色を決めているわけでもなく、スペシャリストによる「時代に合う色」の提案なのですね。
ちなみにJAFCAによる2022年の色は「ジョリーコーラル」と呼ばれるオレンジベースの優しい蛍光カラーです。コロナ禍から徐々に前に進みポジティブに生きていく私たちを応援してくれるような色に感じられますね。
世界的な色見本帳を扱うPANTONE社も、毎年12月に翌年の流行色を発表しています。
上記のJAFCAによるトレンドカラーとともにマスコミなどで取り上げられることが多いので、見聞きしたことがあるかもしれません。
PANTONE社が2022年の色に選んだのはこれまでの色見本帳にはなかった「ベリー・ペリ」という新色の紫がかった淡い青色です。流行色のために新色が作られたのはなんと史上初で、「変革の時代」という強い意識の現れが感じられます。

オミクロン株などでコロナ禍はいまだ先行き不透明感もありますが、それでも徐々に人々は前を向き新しい時代へと動き始めているように感じます。ジョリーコーラル、ベリー・ペリとも非常に美しい色ですので、メイクやワンポイントファッションなどで取り入れてみたいですね。

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