縮れた白髪を見つけても抜かないで!

髪をかき分けたときチラリと光る白髪を見つけると残念な気持ちになりますよね。それがまっすぐな白髪であればまだしも、チリチリ・ウネウネしている白髪だったら残念さも倍増です。
加齢が原因ならば受け入れるのも一つの手ですが、早々に美髪をあきらめてしまうのはもったいない!
今回は白髪が縮れてしまうメカニズムと対処法について考えてみましょう。

白髪が縮れる原因

黒髪よりも白髪が縮れやすくなってしまうのは以下のような原因からだと言われています。
ひとつには、白髪の組成の問題が挙げられます。白髪はメラニン色素がなくなっている分、黒髪に比べて髪の内部に隙間ができてしまっています。この空洞のせいで白髪はうねったり縮れたりしてしまうのです。
ふたつめには加齢による毛穴の歪みが挙げられます。年齢を重ねていくと頭皮のハリや弾力性、柔軟性が失われてしまいます。それに伴って頭皮の毛穴やその奥の髪の毛を作り出す部分の毛包も歪んでしまい、生えてくる髪の毛が縮れてしまうのです。そもそもくせ毛の人は毛穴と毛包が楕円になっているため特定の方向に髪がうねるというメカニズムなので、くせ毛の人の白髪はより縮れやすくなってしまうということになりますね。
また白髪に限らず髪が縮れてしまう原因として、ストレスやパーマ・カラー・縮毛矯正などによるダメージがあります。黒髪が縮れていても目立たないので気が付きにくいですが、その髪が白髪になればぱっと目立ちますよね。白髪になったので縮れたわけではなく、縮れていた黒髪が白髪になるという場合もあるのです。

気になっても抜かないで!

悪目立ちするチリチリの白髪を見つけたら退治したい気持ちは痛いほどわかりますが、抜いてしまうのはやめてください。髪の毛を抜くことは頭皮にとって大きな負担です。抜いても同じ毛穴から再び縮れた白髪が生えてきますので、抜いたからと言って抜本的な退治にはなりません。どうしても気になるのであれば、ハサミで根元から切るのがおすすめです。
ただこれもいたちごっこであり、その場はしのげても伸びてきた白髪がピンと立つと逆に目立ってしまう可能性もあります。
そこで取り入れたいのが、日常的なヘアケアの見直しです。
頭皮の健康は美髪に直結しているので、丁寧なシャンプーとともに頭皮マッサージなども取り入れてみましょう。髪が乾燥するとうねりやちぢれに繋がることもあるので、ダメージヘア用のヘアケア用品を使うのも良いですね。洗い流さないトリートメントやヘアオイルも髪に潤いとツヤを与えるのに効果的です。
また遠回りに見えますが、過度なストレスにさらされず十分な睡眠時間と栄養を取り程よく体を動かすという生活の改善が美髪への近道となります。もちろん美肌にもつながりますので、生活習慣を見直すことは美しさ全体に直結していると心得て毎日を過ごしたいですね。