知っているようでよく知らない「セラミド」の基礎知識

同じ年齢であっても肌の見た目が同じとは限りません。持って生まれた肌質やケアによってその見た目は大きく異なります。肌には個人差があるので、誰かと全く同じ肌になりたいという願いの実現は難しいでしょう。しかしケア次第では今よりも美しい見た目、健康な肌を目指すことはできます。
キメが整い透明感あるみずみずしい肌となるためには、表皮の一番外側にある「角層」が整い潤っていなければなりません。今回はこの角層で重要な働きをする「セラミド」についておさらいしてみましょう。

角質細胞をつなぎ潤いを保つ

角層は厚さわずか0.02ミリ。ほんの薄い膜ですが、二つの大きな役割を持っています。
一つ目がバリア機能。皮膚表面から異物が害内に入るのを防ぐ外部からの防御と、体内の水分が蒸発しすぎて乾燥しないようにする内側からの防御で身体を守っています。
二つ目は保湿機能です。肌の潤いは肌表面、角層細胞内、角層細胞間の3か所にある保湿因子によって保たれますが、このうち角層細胞間にある「細胞間脂質」のおよそ50%をセラミドが占めています。
角層細胞は10~20層あり、まるでミルクレープのように重なっています。ミルクレープで言えば間のクリームの役割をしているのがセラミドなどの細胞間脂質です。セラミドは脂質でありながら水ともなじみやすい性質を持つため角層内に水分を保てるだけでなく、細胞の間に隙間が空かないよう埋めることで外部からの刺激・内部からの過剰な水分蒸散を防ぎます。セラミドはまさに上で述べたバリア機能の鍵というわけですね。
しかし残念なことにこのセラミドは乾燥や加齢などにより減少します。50代になると20代の半分にまで減少してしまうとも言われており、セラミドを外から補給するスキンケアが非常に重要となります。

セラミドの種類にも注目

化粧品に使われるセラミドは4種類あります。
高い保湿効果が期待できる「天然セラミド」(表示名:ビオセラミド、セレプロシドなど)、酵母などから作られる「ヒト型セラミド」(セラミド2、セラミド3など)、米ぬかなどから作られる「植物性セラミド」(米ヌカスフィンゴ糖脂質など)、化学的に合成された「疑似セラミド」(ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドなど)です。
天然セラミドは優れた保湿力や浸透力を有しますが大変高価です。逆に疑似セラミドは安価ですが、他の種類のセラミドに比べて保湿力や浸透力があまり高くありません。単に「セラミド」という文字に飛びつくのではなく、成分表示をよく確認し納得して購入するようにしたいですね。

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