「バチッ」だけじゃない静電気の影響

うだるような夏の暑さが和らぎ、「空気が秋っぽくなったな」と感じたのはついこの間だったはず。しかしいつの間にか、日暮れは早まり、朝晩は寒さを感じる季節へと変化してきました。半袖から薄手の長袖一枚で動ける気持ちよい秋は長くは続きませんね。あっという間に晩秋から冬になっていく気がします。
さて冬と言えば「バチッ」とくる静電気に悩まされる季節でもあります。今回はこの静電気の影響を考えてみます。

乾燥肌は静電気を引き寄せてしまう

子供のころ下敷きを頭にこすりつけて、静電気で髪を逆立てて遊んだことはありますか。そんな遊びをする子供たちの姿は微笑ましいですが、実際の生活ではむしろ悩みの種となってしまう静電気。ドアノブなどを触った際「バチッ」と衝撃を感じたり、衣類が身体にまとわりついて困ったりしたことがある人も多いでしょう。
静電気は着ている服がこすれる摩擦などによって発生します。実は夏でも静電気は発生しています。ただ夏は薄着ですし、静電気は空気中の水分に放電されていくので、湿度の高い夏には特に影響を感じません。
ところが冬になり空気が乾燥するとこの放電がスムーズに進まず、身体にどんどん蓄積されてしまうのです。寒くなり重ね着をすると静電気はより多く発生するのに放電できず、たまり切った静電気が一気に放電することで例の「バチッ」という衝撃が発生するわけです。
乾燥が静電気を加速させるのは、空気に限ったことではありません。乾燥肌は十分に水分のある肌よりも静電気をためこみやすくなってしまいます。体に静電気がたまっていると空気中のホコリや花粉などを引きつけることになります。それだけではなく静電気の影響で血流が悪化してしまい、冷え性や肩こり、頭痛や自律神経の乱れが引き起こされる可能性もあるのです。
たかが静電気と侮ることはできません。静電気が身体に蓄積していると自覚しにくいからこそ、できるだけの対処をして気をつけたいですね。

静電気の効果的な予防方法

 静電気にはいくつかの効果的な予防法があります。
まずは乾燥対策をしっかりと行いましょう。加湿器を使ったり洗濯物を部屋干したりして部屋の湿度を保つとともに、スキンケアや入浴にも気を配ります。寒いからと言って熱いお風呂は避けたいところ。40℃程度のぬるめのお湯にして、身体を洗いすぎないようにする、入浴後は顔だけでなく全身の保湿を心掛けるなどして肌の乾燥を防ぎます。こまめに水を飲むことも乾燥肌対策になります。
衣類の選び方にもコツがあります。天然繊維は静電気を帯びにくいので、綿やシルク、麻の衣類はおすすめです。またアクリル・ポリエステルはマイナスに帯電しやすく、ナイロンやウールはプラスに帯電しやすい繊維です。マイナスに帯電しやすい繊維とプラスに帯電しやすい繊維を重ねて着ると静電気が非常に起きやすいので、このグループ間をまたぐような重ね着は避けるのが賢明です。ウールのセーターにアクリルやポリエステルのコートを重ねると一見暖かそうではありますが、静電気の面から考えるとおすすめできない選択となります。
洗濯時に柔軟剤を入れるのも効果的です。柔軟剤の効果は香りづけだけではないのです。

静電気と言えば「バチッ」という衝撃ばかりに目が行きますが、実は体全体にも少なからぬ悪影響を及ぼしています。できるだけ静電気を予防して、元気に気持ちよく冬を過ごしたいですね。

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