変化のあるディスプレイで販売促進を目指す

コロナ禍で通信販売が伸びています。外出の自粛、三密回避、オンラインの活用が叫ばれ、人と人の対面コミュニケーションは驚くほど減少しました。
ただ、そろそろ人恋しい気持ちもありますよね。ウィンドウショッピングでもいいから街をぶらぶら歩きたい。そう思っている方も多いのではないでしょうか。
この状況にあって、店頭ディスプレイの重要度はさらに増しています。
そこで今回は、お客様を惹きつけるディスプレイのコツをお伝えします。

化粧品で季節感を出すのは難しい

道行く人に「あっ」と思ってもらう一つの秘訣は季節感の先取りです。
例えば洋服を売る店ならば、商品が季節ごとに入れ替わるので季節感の演出は簡単ですね。色や素材そのものが季節を感じさせますし、季節独特のアイテムも目を引くでしょう。
しかしこれが化粧品を売る店となると、話が変わってきます。商品自体にあまり変化がないので、大々的に季節感を演出するとなると何かしらの工夫が必要になります。

「コフレ」で変化を演出する

そんな化粧品業界には「コフレ」という販促方法があります。フランス語で宝石箱を意味するコフレは、限定コスメのセット販売を意味します。クリスマスコフレが浮かびますが、クリスマス時期に限らず通年でさまざまなコフレが販売されています。
限定コスメのセット販売で、しかもお得とくれば購買意欲を掻き立てられますね。
これらのコフレはその季節に合わせた商品内容になっていることが多く、またパッケージも華やかで目を引きます。
店頭にこういったコフレを展開すれば、十分季節感の演出ができるでしょう。
いつでも変わらない老舗のたたずまい、それはそれで素敵ですが、できるだけ多くの人に新商品を見てもらいたい買ってもらいたいという店舗では「変化」こそが強みになります。
前を通る人の感覚に少しでも引っかかり、足を止めてもらうことが重要なのです。立ち止まって店内を見まわせば、そういえばもうすぐ化粧水がなくなる、そういったことを自然と思い出すかもしれません。目の前に新色のアイカラーがあれば、発色を確認したくなるかもしれません。
扱っている商品にコフレがない場合もあるでしょう。しかしがっかりする必要はありません。取扱商品に変化がなくても、店頭を変化させることはできます。
例えば、ポスターやPOPを変える。そのものを変えるのが難しければ、台紙の色を変えるだけでも見た目には随分と違いを感じるものです。
スタッフの装いを季節感あふれるものにするのも一つの方法です。
ディスプレイの配置を変えたり、高低差を出したりするのもおすすめです。

「いつもと同じ」は確かに安心感がありますが、それはマンネリと同義でもあります。
鮮度の落ちない、生きた店頭を目指しましょう。
こまめにSNSでアップすれば、より多くのお客様にお店を知ってもらうきっかけにもなります。
商品に自信があるということはもはや大前提であって、それだけで売れる時代ではなくなりつつあります。商品の見せ方にも気を配りより多くのお客様とのコミュニケーションを楽しみたいですね。