なぜうねる?髪のうねりの原因と対処法

さらさらと風になびく、すとんとまっすぐでつやのある美しい髪。イメージは抜群ですが、なぜか鏡の中のヘアスタイルはそうでもない。ドライヤーやアイロンを駆使しているつもりなのに、くせやうねりが目立つ。
そんな悩みを持つ方も多いでしょう。
ではなぜ髪はうねるのか? その原因を考えたことがありますか。
今回は髪がうねるメカニズムとその対処法について考えます。

髪のうねりの原因

髪のうねりの原因の一つは「毛穴の歪み」です。
もともとまっすぐだった毛包(髪の毛根が埋まっている部分)が筋肉・筋膜の衰えなどによって曲がると、うねりのある髪が生えてしまいます。皮膚のたるみが集まりやすい耳の上などでは、うねりの強い髪が急に出てくることもあるようです。実はそのうねった髪は、毛根部分が歪んでしまっているわけですね。
頭皮に弾力がなかったり、皮膚が薄かったりする場合のほか、加齢や自律神経の乱れ、髪の毛を強く引っ張る髪形によっても毛穴は歪みます。見えている髪の毛をいくらケアしても、毛穴が歪んでいる限り生えてくる髪の毛はうねり続けるという困った事態です。
毛穴が歪んでいなくてもうねる場合もあります。それが、髪のダメージが原因のうねりです。
髪が痛みキューティクルがはがれ落ちてしまうと、水分が髪の内部に入りやすくなります。髪は水分を含むと膨張するので、断面が正円から楕円に歪みます。これが原因で髪がうねるのです。
過度のドライヤーやアイロン、カラーやパーマはもちろんのこと、日常的な紫外線やタオル・ブラシによる摩擦でも髪は傷みます。普段の生活がそのまま髪へのダメージとなりかねないわけで、ヘアケアの重要性がお分かりいただけるでしょう。

髪のうねりへの対処法

健やかでうねらない髪のためには、「頭皮」に目を向ける必要があります。前述のとおり、うねりは毛穴で作られるからです。
短時間でもよいので、頭皮をマッサージしましょう。気付かないうちに頭皮が凝っている人も多いですが、肩凝りと違って頭皮のコリは自覚されにくいものなので、意識的に対処する必要があります。
またできるだけ髪にダメージを与えないよう、優しく丁寧にケアする必要があります。
シャンプーでは爪を立てたり力任せにこすったりしない、タオルでゴシゴシこすらない、ドライヤーをかけすぎないように注意するほか、トリートメントやオイルなどのケア用品も積極的に取り入れましょう。
加えて、栄養と睡眠も重要な要素です。
髪の毛のもととなる栄養素はたんぱく質ですので、たんぱく質を十分に摂取します。睡眠時間も最低6時間は確保したいところです。

普段の生活習慣と美髪には強い相関関係があります。乱れた生活をしながら美髪を目指すのは矛盾しているわけですね。
生活を整えるのはなかなか難しいものですが、髪だけでなく肌も体も心も、すべての土台となるのが整った生活です。ヘアケアでは好きな香りの物を使ってリラックスして、睡眠時間を確保し、栄養のあるものをおいしく食べる。「生活を整える!」と構えずとも、そんな気持ちで日々を快適に過ごし、健やかな髪を育てましょう。