「お客様が集まってくる」という幻想

サロンを経営するにあたって「集客」は欠かすことのできない重要な要素です。
例えば人口300人の村に1軒しかないサロンであれば、お客様は放っておいても集まってくると考えられます。ほかに選択肢がなければお客様はあなたのサロンを選ぶしかないからです。
しかし現状はそうではありませんね。近隣には競合店がいくつもある場合、数ある中からあなたのサロンを選んでもらうにはマーケティングする必要があります。何もしなくても来てくださるお客様はほとんどいないと考えてよいでしょう。
お客様は「集まる」のではなく、「集める」必要があるのです。

特別な集客ツールがあるわけではない

既に耳にタコができるほど聞いた話かもしれませんが、集客ツールとして考えられるものをあげてみます。予約サイト、ホームページ、ブログ、SNS、チラシ、名刺、看板など。特に目新しいものではありません。言い換えれば、どのサロンも皆同じ土俵で戦っているとも言えます。その中でいかにツールをうまく使いこなすかが問われているのです。
IT化の波はこの先も加速していくでしょう。そういう意味では少なくともインターネットの活用は必須と考えられます。この先5Gが普及すれば家電や車など身の回りの様々なものがインターネットにつながると言われています。10年先も今と同じ生活が続くのかと言えば、答えはノーです。今ないものを想像するのは難しいですが、新しい集客ツールが開発される可能性も充分にあります。

プロの力を借りるのも一手

集客は奥深く、一つ学んで実践してみたからと言ってすぐに効果が出るとは限りません。あなたのサロンには独自の強みがあるはずで、その強みを見込み顧客層に的確にアピールする必要がありますが、これがそう簡単にはいかないのです。
マーケティングには理論があり実践するためにはテクニックが必要となりますが、これを一朝一夕に身に付けるのは至難の業。マーケティングコンサルタントという職業があるということは、その知識を使ってプロとして食べている人がいるということです。
サロンを経営しているあなたならよくお分かりの通り、プロとアマの間には大きな違いがあります。もちろんサロン経営者はマーケティングのプロになる必要はありません。ただ、マーケティングのプロの力を借りて効果的な集客をすることはできますよね。
集客のために費用をかける(プロに依頼する)にせよ、時間をかける(独学で学ぶ・試行錯誤する)にせよ、できる努力は惜しまずするに越したことはありません。

施術の技術を高めるのはもちろん重要です。しかしその高い技術もお客様に知っていただかないことには始まらないのです。
集客にもお金と時間をかけましょう。このコストは未来への投資です。決して無駄にはなりません。まだ見ぬあなたのサロンのお客様と出会うためには欠かせない投資なのです。