引き算の美容法「スキンケアを減らす」とは

きれいになりたい!そう考えて、メイクをするのを足し算の美容法とするならば、スキンケアに注力して素肌の美しさを目指すのは引き算の美容法と言えるかもしれません。
その引き算とも言える「スキンケア」をさらに引き算する美容法が今回のテーマです。頭の中に「???」とクエスチョンマークがいっぱいでしょうか。簡単に言えば、美しくなるためにできるだけ手をかけるのをやめるということですね。
良かれと思ってしているケアを思い切って減らしてみる。ドキドキしてしまいますが、その効果に迫ります。

肌に触る=ダメージ?

スキンケアを減らす。衝撃的な言葉です。ただ、この言い方では誤解を招きますね。
もちろん何のケアもしなければ美しい肌を保つのは難しいでしょう。無理と言っていいかもしれません
では、どういう意味なのか。
それを説明するには、顔を触ることは多少なりとも肌へのダメージに繋がっているという前提を理解する必要があります。
確かにスキンケアは必要です。汚れを洗い流し保湿して肌を守ることは美肌には不可欠ですが、顔を触っている時点でダメージを与えていることもまた事実なのです。もっと言えば、手で触れなくとも額に前髪が当たっている時点でそれもダメージです。どんな小さな刺激でも、積み重なればシミやくすみ、たるみやしわの原因となる可能性があります。
無意識に頬や顎を触ったり目元を掻いたりする癖がある人も少なくありませんが、これは意識してやめたい行為です。その場その場では何も感じなくても、ボディーブローのように肌の奥にはダメージが蓄積していきます。顔を触ることは日焼け止めを塗らないことと同じくらい危険行為とも言えるのです。
スキンケアについても、必要最低限のダメージで済むように心がける必要があります。
つまり、肌に触れる際には肌に触れるか触れないかというソフトタッチで十分ということです。洗顔にしても化粧水、乳液にしても、多くの人は優しい手加減でケアしていると思っていますが、実はそれでもゴシゴシが強すぎる傾向があります。
優しい手加減とは、お肌が動かないくらい。弱すぎると心配する必要はありません。クレンジング剤も洗顔の泡も、化粧水も乳液も、肌に行きわたっていれば過剰な摩擦は不要です。
マッサージには別の目的があり、肌へのダメージ以上の効果を望んで行うのでそれは不要な摩擦ではありません。しかし普段のスキンケアではとにかく力は優しく、そして肌に触る時間をできるだけ短くするようにしてみてください。
個人差もあるので一概には言えませんが、丁寧なスキンケアを意識するあまり肌に触りすぎて逆に美肌への道が遠くなってしまう可能性もあるのです。

もちろん、スキンケアを否定するわけではありません。ただ、スキンケアだと思ってしていることが、実は肌への刺激・ダメージに繋がってしまう可能性があることも知ってほしいのです。
美肌への道は奥が深いですね。一本道ではありませんので、さまざまなアプローチの仕方があります。頑張ってケアしているのに肌荒れが一向に改善しないという人は、引き算のスキンケアを意識してみるのも解決法の一つかもしれませんよ。