肌がきれいな人はこまめに水を飲んでいる?

人間の身体のおよそ60%が水で出来ていることをご存じですか。
近年では夏の異常ともいえる暑さによる熱中症、脱水症状などへの理解も進み、水分補給の重要性も認知されてきています。
では、具体的にいつ、どのくらい、どんな水分を補給するのが良いのでしょうか。
水分補給と美容の関係にも着目しながら、効果的な水の飲み方を探っていきます。

1日に必要な水分量

そもそも1日当たりどのくらいの水分が必要なのか、計算してみましょう。
年齢や性別、運動量などにも左右されますが、一般的には【体重(kg)×35=必要水分量(ml)】という計算式で出すことができます。
50kgの人ならば1750ml、60kgの人ならば2100mlが一つの目安ですね。なお、運動などをする場合には適宜増やす必要があります。
この1日当たり2リットル前後の水分は、食事などでとれるものも含めた数値となっています。
食事と言っても、水分が多い白飯やサラダ、スープを毎日食べている人と、パンや肉類など水分が少ないものを中心に食べている人ではおのずと補給できる水分量は変わってきます。そのため一概にいうのは大変難しいのですが、およそ1リットルの水分は食事から摂取できるとここでは仮定してみましょう。
そうすると、飲み物で補充したい水分量は残り半分の1リットル。
この1リットルの飲みかたが重要です。というのも、身体が一度に吸収できるのは多くても250mlであり、それ以上の吸収しきれない分は尿として身体から出て行ってしまいます。尿で出てしまっては補給にカウントできませんので、「1リットルが水分補給のノルマだから、早速1リットル飲んだ、これで今日の水分補給は完璧」というわけにはいかないのです。

美容にも効果的な水分補給の具体的方法

ここで美容面から水を飲むメリットを考えてみましょう。
身体に水分が補給され、血流が改善されるとターンオーバーの正常化やアンチエイジング効果が期待できます。代謝がアップすれば、ダイエット効果の可能性も!
スキンケアの基本は保湿だと繰り返しお伝えしてきていますが、外側からの保湿とともに内側からも潤いを補給するのは大変重要です。そのためには充分な水分補給が不可欠。
水を飲むことは美肌に繋がると言っても過言ではないのです。
ここで問題となるのが、いつ、どのくらい、どんな水分を補給するのか。
おすすめは、コップ1杯ずつ「水」を飲むタイミングを決めておくことです。
寝起き、午前中、午後、入浴前後、寝る前で5~6回。運動時にはプラス1杯。飲むのはできれば常温の水が良いですね。味がない水を飲む習慣がないという人もいるかもしれませんが、糖分もカフェインも含まれない「水」で水分補給するのが一番効果的です。厳密に言えば、ジュースやコーヒーでも水分補給にはなるのですが、糖分やカフェインを摂取することになります。水分補給のために余計な糖分やカフェインを身体に入れる弊害を考えると、ジュースやコーヒーは嗜好品として楽しみ、水分補給には水を飲むのが理想ですね。

「喉が渇いた」と感じたときには既に脱水が始まっているのだとか。
喉の渇きを感じる前に、ぜひ定期的に常温の水をコップ1杯飲む習慣をつけたいですね。
高齢になると体内の水分量が減るうえに喉が渇いたと感じる感覚も鈍くなり、脱水に陥りやすいと言われています。高齢を迎えるその前に!今のうちからこまめに水を飲むことを習慣にしてしまいましょう。