ケアをするなら爪の先まで!甘皮ケアのススメ

突然ですが、指先を見てください。爪、ついてますよね。その爪はきれいですか。
ここで言う「きれい」はマニキュアやジェルネイルの有無ではなく、ケアの行き届き具合を指しています。
乾燥してささくれたり、二枚爪になったりしていませんか。甘皮処理はいかがでしょうか。
男女区別なく、爪まわりがきれいだと清潔感を感じさせます。人に良い印象を与えるだけでなく、日常的に目に入りやすい爪まわりがきれいであれば自分も嬉しいですよね。
今回は初心者にもできる、効果的な甘皮ケアをご紹介します。

「やりすぎない」程度に甘皮処理を

爪の生え際を見てみてください。爪と指との境あたりに薄い皮があります。これが甘皮です。爪を作る部分を保護し、爪と皮膚の間から異物や雑菌が入り込まないようにガードする役割を持っています。
この甘皮の量は人によって異なります。冷え性など代謝が悪い人は甘皮が厚くなる傾向があるのだとか。甘皮が厚く大きくなりすぎると爪の水分を奪って乾燥させてしまい、爪の縦筋の原因になってしまうこともあります。
なくては困るものの、あり過ぎても困る甘皮。この甘皮を適切に処理することで、健康な爪の成長を促しましょう。
具体的な方法としては、まずは甘皮をふやかして柔らかくします。手浴をしたり、入浴後にネイルケアの時間をとるようにしたりすると良いですね。キューティクルリムーバーという薬剤を塗ると手軽です。
次に爪の生え際に沿って、甘皮を押し上げます。専用のプッシャーという器具があると便利ですが、ガーゼを巻いた指先で押し上げる程度でも十分です。甘皮の下にはルースキューティクルと呼ばれる薄皮があります。こすれて浮いてきた場合にはくるくると円を描くように拭き取るときれいに取れます。
これだけでも爪の生え際はすっきりと、爪が細長くきれいになったように見えます。
ネイルサロンではこのあとキューティクルニッパーという専用の器具で余った甘皮を切る処理まで行いますが、初心者にはやや難しい工程であり、切りすぎてしまう危険性があります。これを考えると、初心者の自宅ケアではキューティクルニッパーまでは必要ないと感じます。過ぎたるは猶及ばざるが如し。甘皮処理はやりすぎると逆に雑菌が侵入しやすくなり、炎症を引き起こす原因となりかねません。月に一度程度、物足りないくらいでやめるイメージでちょうど良さそうです。
爪まわりは思っている以上に乾燥しています。甘皮処理後も水分が渇くとカサカサとした質感になっているかもしれません。
そこで欠かせないのが、専用のネイルクリームやネイルオイルです。ネイルオイルといっても特別なオイルではなく、質の良い植物性の化粧品グレードのオイルがあればそれで構いません。爪の生え際、指先に向かっての縁、裏返って指先と爪の間まで塗り、軽くマッサージして馴染ませましょう。
ハンドクリームでもよいのですが、できれば先にオイルを浸透させてからハンドクリームで蓋をするイメージで併用するとより乾燥を防ぐ効果が高まります。ぜひ試してみてくださいね。
甘皮処理は月に一度ですが、ネイルオイルは毎日のケアにしてしまいましょう。便利なペンタイプやロールオンタイプのものも市販されていますので、気になったらいつでもケアできるようにしておくと良いですね。

色を塗ったりデコレーションしたりするだけがネイルの楽しみではありません。すっぴんならぬ素の爪をいかにきれいにできるかは男女を問わない美容の楽しみの一つです。
時にはサロンでプロの技に感嘆し、時には自宅でリラックスして爪と向き合い自分を見つめ直す。
考えてみれば、贅沢な時間とも言えるかもしれません。ぜひこの豊かな時間を満喫してくださいね。