サンワ・ウイングスの“プロフェッショナルの流儀” 研究・開発職編

A 研究開発本部リーダー 2003年入社
B 研究開発本部/スキンケアチーム 2013年入社
C 研究開発本部/ヘアケアチーム 2018年入社
D 研究開発本部/ボディケアチーム 2015年入社
──今、どんな仕事に携わっていますか?
B

主にクレンジングや化粧水、乳液、クリームなどスキンケア製剤の研究開発業務を担当しています。入社2年目でまだまだ知識も経験も浅いですが、上司や先輩からアドバイスやサポートをしてもらいながら、さまざまな商品の中身の原料やその配合などを決める処方設計を行なったり、さまざまな環境下で長期間安定した効力を発揮するかの確認や機能の評価にかかわる試験を実施したりしています。

C

私は主にシャンプーやリンス、トリートメント、育毛・養毛剤など各種ヘアケア製品の研究開発を担当しています。入社5年目です。研究開発というと、一人黙々と殻に閉じこもってやるイメージを持たれる方も多いと思いますが、全然そんなことはなく、営業職と打ち合わせたり先輩や同僚とディスカッションしたりと、かなり和気あいあいとした雰囲気なんですよ。

D

そうですね。私はボディソープやボディクリームなどボディケア製品の中身開発を担当していますが、本当に居心地のいい職場だと思います。私は転職組で入社してまだ約2年ですが、先輩方は惜しみなく自分の経験やノウハウを丁寧に教えてくれて、話しやすい人が多いです。自分の成果より、チームとして会社として成果を生み出すことに価値を感じている人が揃っていると思いますね。

A

研究開発本部の責任者として、スタッフ一人ひとりの個性や自主性を最大限に尊重しながら、チームとして常に最高の結果が出せるようにはっぱをかけるのが主な仕事です(笑)。

個性的な面々が揃っていますが、チームワークは抜群です。同業他社のどこにも負けない自信がありますね。年齢や性別、社歴、役職に関係なく、フォローし合い、教え合う。団結力が半端じゃない。みんな変な遠慮や緊張、制限がなく楽しく仕事をしているから、「これは面白いんじゃないか」というアイデアや提案もバンバン出てくる。だから、オリジナルの研究成果も生まれやすいのだと思います。

──研究者・開発者として、どんなことを最も大事にしていますか?
C

お客さまの視点を決して忘れないことです。単に研究者の目線でどれだけ優れたものを完成させても、それがお客さまの要望と異なるものであれば、残念ながらチームとして、会社としての役割、使命は果たしていないことになりますから。

D

よく分かります。研究のための研究ではなくて、お客さまの視点に立って、ちゃんと満足してもらえるためには何が必要なのか。そこを見据えた研究が何よりも重要で、お客さまの満足や笑顔、そして、お客さまの商品を手に取る消費者の皆さんの満足や笑顔を提供できるものを開発することを最も大事にしています。

A

一つの商品を形にするまでには、お客さまと直接向き合い、やり取りを重ね、われわれにお客さまの要望を伝える役割である営業職との密な連携が欠かせません。もちろん、意見の食い違いでぶつかることも多いです。「そんな無茶なことできるわけがないだろ」って(笑)。いくらお客さまが望まれたことでも、例えば安全性だったり安定性だったり、研究開発の立場からはどうしても譲れない部分もありますから。その極限のせめぎ合いの中、実験や試作を何度も繰り返し、一つひとつの課題を解決しながら、お客さまの理想の商品に近付けていく。だから、いろいろな壁を乗り越えて、工場で無事に生産に立ち合い、お客さまに満足し納得いただける商品を完成に導いた時の達成感は格別ですね。

B

先輩方の言葉に身が引き締まる思いです。まだまだ未熟な私ですが、研究開発本部の一員としてまずは目の前の仕事にしっかりと取り組み、自分が担当する商品の知識や他社品も含めた市場動向は、誰よりも詳しいといえる存在になりたいと努力しているところです。

──印象的な仕事や、うれしかった思い出、やりがいを感じる瞬間について教えてください。
D

少数精鋭もサンワ・ウイングスの特徴の一つ。一人ひとりが比較的多くの商品を担当しているので、日々やりがいを持って仕事をしています。担当商品が多い分、同時進行の開発に難しさを感じることもありますが、それだけ得られる経験が多く、日々自分の成長を感じています。

B

お客さまと直接お話しする機会は少ないのですが、自分が研究開発に携わった商品が店頭に並んだり雑誌に紹介されたりするのを見た時はやっぱり感動しますね。もっと経験を積んで、いつかは世界的なブランドの商品も手掛けてみたいです。

A

「よい商品」をつくるのは当たり前で、さらに「売れる商品」をつくるのがわれわれの役割。研究開発の責任者という立場上、われわれが手掛けた商品がテレビや雑誌に取り上げられるようなヒット商品やロングセラー商品に育ち、お客さまのビジネスが順調に業績をのばしていると聞いた時は大きな喜びを感じますね。

C

研究職としては、新たな知識や情報を得たり、新しい技術や手法を習得したりした時にやりがいを感じます。新しいアイデアや提案に上司や先輩は耳を傾けてくれますし、会社全体としてもそれをサポートしてくれる土壌がありますから、お客さまや世の中をあっと驚かせ、喜ばせるような商品を開発したい。どんどんチャレンジしていきたいです。

──最後に、今後の抱負を聞かせてください。
A

「原料や処方のライブラリー化」にも力を入れていきたいです。お客さまの理想の化粧品に近いものを、われわれの過去の製品の中から速やかに抽出できるように、化粧品を特徴や機能ごとに体系的に整理し、ライブラリー化する取り組みです。

お客さまがどんな化粧品を目指すのか。早い段階で、ご要望にできるだけ近い、指標となる化粧品を数点お持ちすれば、お客さまも具体的な要望を出しやすくなります。ゴールがそれだけ近付き、商品完成までの時間短縮にも有効です。

B

繰り返しになりますが、常にお客さまの目線を追求し、「こんな商品がほしかった」と思っていただけるようなものを、若手ならではの発想で開発していきたいです。

C

限られた時間、コストでどれだけいいものがつくれるかも、研究開発の腕の見せ所だと考えています。他社の研究開発が敬遠するような案件も、いろいろな角度からアプローチして、お客さまの満足につながる商品を開発しようとする姿勢を持ち続けたいです。

D

サンワ・ウイングスが蓄積してきたものづくりの技術とノウハウを受け継ぎ、さらにそれらを高めていくチャレンジの中で、今まで以上に誇りを持って仕事をしていきたいと思っています。