サンワのコラム

基礎化粧品・洗顔・枠練り石鹸の専門家、
サンワ・ウイングスがちょっとためになる豆知識をご紹介。

年齢肌の強い味方「レチノール」

シミやシワは年齢を印象付ける大きな要素です。逆に言えば、シミやシワの少ないお肌は若く見えるということでもあります。確かに赤ちゃんのプルンと弾ける肌にはシミもシワも一つもありませんね。レチノールは厚生労働省からシワ改善効果があると認められた医薬部外品成分です。今回はこのレチノールについて学んでみましょう。 ビタミンA レチノールはビタミンAの一種です。身体の中でビタミンAに変化するプロビタミンAであるβカロテンは、緑黄色野菜に多く含まれる栄養素として広く知ら

食べて良し塗って良し!美肌の強い味方ビタミンE

ビタミンEは美肌に欠かせない脂溶性ビタミンです。別名「若返りのビタミン」とも呼ばれ、強い抗酸化作用によるアンチエイジング効果、血行促進作用による肌荒れ改善効果などが期待されます。今回は成分名「トコフェロール」と表示されることも多いこのビタミンEをご紹介します。 様々な食品に含まれる ビタミンEはさまざまな食品に含まれていますが、抗酸化作用や血行促進作用の効果を期待する場合には、オリーブオイル、ごま油などの植物油脂やアーモンド、くるみなどのナッツ類を食べると

メラニン生成を阻害する「アルブチン」の美白効果

健康的に程よく日焼けした肌は素敵ですが、将来のシミやシワを考えるとできるだけ日焼けはしたくない、白く滑らかな肌でいたいと願う人も多いのではないでしょうか。今回は美白化粧品に含まれることの多い「アルブチン」についてご紹介します。 チロシナーゼに直接作用してメラニン合成を阻害 まずはシミのできるメカニズムを簡単におさらいしましょう。 紫外線等による刺激→メラノサイト活性化→チロシンにチロシナーゼ酵素が作用→メラニン生成→ターンオーバーの乱れによりメラニン蓄積→

女性も気になる加齢臭対策3つのアプローチ

1999年、日本油化学会で「加齢臭」というインパクトのある言葉が初めて登場しました。高齢者の体臭の原因の一つが2-ノネナールという物質だと発見されたのです。加齢臭と言えば中高齢男性をイメージしがちですが、実はもともとは体臭やにおいに敏感な女性向けの商品開発に役立てようと研究が進められていました。加齢臭は決して恥ずかしくありません。加齢臭は程度の差こそあれ、男女の区別なく全ての人が加齢により経験する自然な身体のにおいです。ただし、皆にあるものだからと言って放

不安定なビタミンCを安定化「ビタミンC誘導体」

ビタミンCはL-アスコルビン酸とも呼ばれる水溶性ビタミンの一種です。多くの哺乳類は体内でビタミンCを合成できますが、人やモルモットはビタミンCを生成できないため、食事から摂取する必要があります。ビタミンCは脂質代謝やホルモン生成に関わるほか、コラーゲン生成に欠かせません。美白、ニキビやシワ・たるみに効果があると言われるビタミンCは美しく健やかなお肌にとって非常に重要です。しかし実はビタミンCには不安定で分子構造が壊れやすい、肌に浸透しにくいという弱点があり

知っているようでよく知らない「セラミド」の基礎知識

同じ年齢であっても肌の見た目が同じとは限りません。持って生まれた肌質やケアによってその見た目は大きく異なります。肌には個人差があるので、誰かと全く同じ肌になりたいという願いの実現は難しいでしょう。しかしケア次第では今よりも美しい見た目、健康な肌を目指すことはできます。キメが整い透明感あるみずみずしい肌となるためには、表皮の一番外側にある「角層」が整い潤っていなければなりません。今回はこの角層で重要な働きをする「セラミド」についておさらいしてみましょう。 角

縮れた白髪を見つけても抜かないで!

髪をかき分けたときチラリと光る白髪を見つけると残念な気持ちになりますよね。それがまっすぐな白髪であればまだしも、チリチリ・ウネウネしている白髪だったら残念さも倍増です。加齢が原因ならば受け入れるのも一つの手ですが、早々に美髪をあきらめてしまうのはもったいない!今回は白髪が縮れてしまうメカニズムと対処法について考えてみましょう。 白髪が縮れる原因 黒髪よりも白髪が縮れやすくなってしまうのは以下のような原因からだと言われています。ひとつには、白髪の組成の問題が

取り組みたい爪まわりのアンチエイジング

美容ケアと言えば、何を思い浮かべますか。まず外せないのは毎日のスキンケア、それからヘアケアも欠かせません。お風呂上がりのボディケアを思い浮かべた人もいるでしょうか。そして忘れてはいけないのが、ネイルケアです。年齢は手に出るという言葉を耳にしたことがあるかもしれませんね。実は、爪にも年齢のサインがあります。今回は爪周りのアンチエイジングについて考えてみましょう。 爪の縦筋は年齢のサイン 爪はほんの小さなパーツですが、非常に強い印象を与えます。爪の長さというよ

ありのままの髪色を楽しむ「グレイヘア」の魅力と難しさ①

2018年5月、フリーアナウンサーの近藤サトさんが久しぶりにテレビに出演しました。その姿がグレイヘアだったことが大変話題になったことが記憶にあるでしょうか。「グレイヘア」はこの年の流行語大賞にもノミネートされましたね。自分がグレイヘアを取り入れるかどうかは別として、グレイヘアという言葉の認知度はこれを機に一気に高まったようです。 ほったらかし≠グレイヘア 白髪染めをやめればグレイヘア、というイメージもありますが実際にはそう単純なものではありません。あなたが

おしゃれ染めで白髪は染まる?

今の髪色、何色ですか。全く染めていない黒髪のままという人はひょっとすると少ないかもしれませんね。現在では白髪・黒髪を問わず、ヘアカラーで自分好みの髪色にするというのは非常に一般的なことになっています。 セルフヘアカラーの歴史 自宅で髪を染めるヘアカラーの歴史は白髪染めから始まります。1985年ごろには現在と同じような2剤式ヘアカラーが発売されていますが、髪の痛みや退色後の赤みなどで満足できる仕上がりにはならなかったようです。1990年、今からほんの30年ほ